ワンちゃんが家に来たら
放し飼いにしない
新しい家族が家に着いたら、まずは子犬の行動範囲を制限する事ができるようなサークル(囲い)を用意し、その中に寝床とトイレをセットします。(サークルは90cm×60cm位が理想)
寒い季節には、十分な保温が必要なので安全なペット専用のヒーターなどを使って暖かくしてあげてください。室温は犬種、月齢にもよりますが冬場は20℃位、夏場は28℃前後が理想的です。
暑い季節にはクーラーの風が直接当たらない、直射日光をさけた風通しの良いところを選んでください。(子犬は低い位置にいるために冷気を強く感じます。クーラーの温度には気をつけてあげてください。)
最初から家の中を自由に動ける様にしてしまうと子犬はトイレがどこなのか迷ってしまいます。間違って覚えてしまうと、しつけ直すのに余計に時間が掛かってしまいます。最初にある程度、行動範囲を制限して教えると早く覚えることが出来ます。
我慢することを教える
また、いくら気をつけて用心しても家の中は危険な物がいっぱいです。電気のコードを噛んで感電したり、人間用の薬を間違って飲んでしまって大きな事故につながることもあります。目が届かないときは必ずサークルなどの中で過ごす癖を付けてください。自由にすることは簡単ですが、我慢することは最初にきちんと教えておかないと難しくなります。
サークルに入れると最初は甘えてクンクン泣いたりしますが、そのまましばらく放っておくと「出してくれない、泣いてもだれも来てくれない」と、あきらめて眠ってしまうか、一人でおもちゃなどで遊ぶようになり慣れてきます。泣くからと可哀想に思いサークルから出してしまったり、抱き上げたりしてしまうと次からはもっと長い時間、泣き続けるようになってしまいます。はじめに、我慢することを教えてあげてください。
新しい環境に慣れさせる
充分な睡眠が必要
今日から家族の一員として迎えていただいた子犬は、まだ体力が十分ではないので、新しい環境に慣れるまでの一週間くらいがとても緊張し、大切で大変な時期です。
今までと違う環境に置かれ生活のリズムが変化して、精神的なストレスから最も体調を崩しやすい時期といえるでしょう。そうなると、それまですごく元気だった子犬でも急にフードを食べなくなったり、下痢をしたり、食べたものを吐いたり、病気に対する抵抗力が弱まったりします。それを防ぐためには子犬に必要な睡眠と休養が十分にとれ、安心できる環境が必要になります。
特に睡眠は生後60日くらいの子犬で1日18時間くらいは必要といわれています。
子犬はおもちゃではありません
眠っている時には無理に起こしたりせずに、静かにして眠りたいだけ眠らせてあげましょう。もしも、あなたのご家庭に小さなお子さんがいるときは動物はおもちゃではないので、むやみにさわりすぎたりしないように教えてあげてください。
しつけ
しつけは家に来た日から始まります
優しさと過保護は違います。ご家庭でやってはいけないことや、困ることをした、すぐにその場で叱られたとわかるように叱り、良いことや、教えたことができたら、すぐに大げさなくらい褒めてあげてください。
飼い主のその時の気分で叱ったり、小さいから可哀想だからと叱らなかったりすると段々とわがままになり、自分勝手で育てにくいワンちゃんになってしまいます。家族みんなで、愛情を持って教えてあげてください。
また子犬のうちは歯の生え替わりなどで歯がむずがゆいので、いろいろなものを噛みたがります。犬用のガム、おもちゃなど噛んでも良いものを与えるようにし、噛んではいけないものを噛んだらハッキリした声ですぐに叱るようにしてください。
予防注射
生後3ヶ月目以降のワクチンが済まないうちは屋外には出さない
ワンちゃんの病気の中でも、死亡率が高く大変恐ろしいのが伝染病です。予防のためのワクチン接種が大変に重要になります。
ワクチンには何種類かの病気に対応する混合ワクチンがあります。獣医師とよく相談をし、ワンちゃんの体調の良いときに接種してもらってください。
ワクチン接種後もすぐに免疫ができるわけではありません。接種の際に獣医師に接種後の管理や注意しなければいけないことをよく聞いて必ず守ってください。現在接種してあるワクチンの種類、接種日を子犬の購入先に確認して獣医師に伝えることも必要です。
現在接種してあるワクチン
- 年 月 日( )
- 年 月 日( )
次回接種予定日
- 2回接種の場合
年 月 日以降 - 3回接種の場合
年 月 日
年 月 日
食事
人が食べているものは決して与えない
子犬の成長はとても早いので成長期(生後1年間位)の食事はとても大切です。
成長のための栄養をバランスよく含んだ、材料の質の良いドッグフードを選び与えるようにします。パッケージの見た目やコマーシャルなどに惑わされることなく、本当に質の良いものを与えるようにしてください。
子犬の購入先に今まで食べていたフードのメーカー名、品名、与える量、時間、与え方などご確認下さい。
メーカー名:
品名:
1回あたりの量:
1日に与える回数: 回
与える時間:朝( )時 | 昼( )時 | 夜( )時
与え方
お湯を入れ柔らかくなったら与えてください。(熱湯はさけてください。)
生後5ヶ月くらいまでは一日3回、与える量は子犬の成長と運動量の増加に合わせて、食欲、便の状態を見ながら少しずつ増やしてください。一般に、与える食事の量が少ないと便は固めで、与えすぎると軟らかくなり排便回数が増えます。
- 人間の食べ物の中には与えてはいけないものが多くあります(ネギやタマネギ類、チョコレート類、 辛いもの、塩分の強いもの、等)。家族全員で注意して、与えないようにしてください。
- きれいな水はいつでも飲めるようにしておきます。
- 人間用の牛乳は下痢や消化不良の原因になることがあります。与えないようにしてください。もしミルクが必要な場合は犬用のミルクを与えてください。
注意
[重要] 月 日頃まではフードと飲み水の中に砂糖を入れてください。
子犬の様子が気になったら
子犬の体調の変化は、食欲の有無、排便の状態で分かることが多くあります。もし、気になることやご質問がありましたら遠慮なくお尋ね下さい。
1日も早く新しい家族との生活に慣れ、末永く家族の一員として愛されますように願っています。
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